「防腐剤」や「保存料」と同じように、化粧品の説明の中に「無添加」という言葉をよく聞きます。
ですが、無添加の意味を本当に理解して使用している方はどのくらいいるでしょうか?
化粧品にとって化学物質は切り離せない存知です。
天然エキスで作られていると、言っても、結局は化学物質によって抽出された液体なのです。
ですから、無添加化粧品は化学物質や化学添加物の入っていない化粧だという認識は大きな誤りです。
多くの方は、無添加の化粧品は肌に優しく、環境にも優しい、という認識なので、
企業側もそれを狙って、無添加であるというアピールをしているようです。
では、何をもって無添加化粧品と言えるのでしょうか?
実をいうと、無添加化粧品と呼ぶための基準は存在しません。
それらの多くは「表示指定成分」と言われている成分を配合していなければ、
無添加と呼んでしまっているようです。
表示指定成分とは、昭和40年代に厚生省が指定した102 種類の成分のことです。
そして、それらを含んでいる商品は、成分表示をしなければならないという義務付けをしたのです。
現在、化粧品などに使用される化学物質は2000~3000種類あると言われていますが、
それらの化学物質を含んでいても、表示指定成分さえ含んでいなければ、無添加であると言ってしまっているのです。
表示指定成分は40年も前に制定されたもので、
その中には安全性が証明された成分もあり、
逆に、指定外の成分でも、リスクの高い成分も見つかっています。
無添加という言葉が一般的になり始めてからそれらの矛盾を消すために、
表示指定成分以外も表示が義務化されましたが、今もなお無添加という言葉がなくなりません。
「香料無添加化粧品」や「着色料無添加化粧品」など、
何が無添加なのか明確になっている場合は問題ないのですが、
単に「無添加」と言っている場合、その根拠ははっきりせず、
イメージ優先の売り文句であることを知ってください。
「無添加」は安全を保障するものではないのです。

